雑誌やカタログを眺めているとき、
「これってどういう意味だろう」
と思ったことはありませんか?
特に車の場合は専門用語が非常に多く、聞き慣れないものがたくさんあります。
今回は、知っていると便利なクルマ用語について解説いたします。
雑誌を読む時や、販売店で購入の相談をする時にきっと役立つはずです!
一体何を示す言葉なのか、主要なものを解説いたします。
ちなみに、車内部のメカニックなお話は極力しませんのでご安心を(笑)
ぜひ最後までご覧ください!
ボディタイプ
まずは、車の形状について解説していきます!
いろんなタイプがありますので、詳しくみていきます。
セダン

これは昔から存在する「ザ・クルマ」であり、長年の歴史があります。
ボンネット、トランク、4つのドアがあれば、それはセダンと言えます。
今でもコアなファンが一定数存在し、特に中年層に人気があるイメージです。
高級車に採用されるのも、このタイプが比較的多いです。
また、他のタイプと比較すると居住性ではやや劣るものの、ボディ剛性を高めることができ、乗り心地が良くなります。
ちなみに私は、根っからのセダン派です(笑)
SUV

一般的には、スポーツ用多目的車と言われることが多く、普段の街乗りからレジャーまで、幅広く使用できるのが特徴です。
こういったこともあり、若者人気が高まっています。
居住性も確保しつつ、悪路の走破性も担保されている優れものです。
メジャーなところで言うと、ハリアーなどが該当します。
販売店で聞いた話によると、SUVのはっきりとした定義はないようなのです。
ただ、車高が高く、そこそこ長いボンネットが存在し、トランクがない場合はSUVと判断して問題ないでしょう。
ワゴン

これは、セダンのトランクがないバージョンと思っていただければ大丈夫です。
セダンであれば、居住空間とトランクが分離(トランクスルーが可能な場合もある)されていますが、ワゴンはそれらが繋がってより多くの荷物を積めるようになっています。
アウトドア派の方々に人気ですね!
車高やドアはセダンとほぼ変わりませんが、ルーフ(屋根)が非常に長くなっているのが特徴です。
ハッチバック

構造としてはワゴンと似ていますが、車体の大きさが違います。
ワゴンのコンパクトタイプと考えると良いでしょう。
車体を小さく収めつつ、そこそこ荷物も積み込むことができます。
実は軽自動車やコンパクトカーは、ほとんどがこのタイプになります。
ミニバン

非常にゆとりのある車内によって、大人数での乗車や、大量の荷物の運搬が可能です。
アルファードなどが代表的なところでしょう。
箱型のワイドなボディが特徴で、ファミリーカーの代表格と言えます。
8人乗れるものも多く存在するので、家族向けの車種ですね。
クーペ

スポーツカーの多くは、これに分類されます。
ほとんどが2ドア・2人乗りに設計されています。
非常に車高が低く、サイドビューが流れるようなデザインになっていることが多いです。
86やレクサスLCが有名ですね!
実用性はほとんど見込めませんが、他のタイプより高い走行性能を持っているので、車好きの方が多く乗っている印象です。
コンバーチブル

ルーフ(屋根)の着脱が可能であり、オープンカーになったりクーペになったりします。
晴れの日は開放感を味わうことができ、悪天候時もルーフを取り付けることにより雨風をしのぐことができます。
オープンカーとクーペの良いとこ取りをしたような感じです。
そこまで見かけることはありませんが、街中ではレクサスやBMWでコンバーチブルの車種を見ることがあります。
内装
ここからは内装でよく使う用語について解説いたします。
いろんなところで目にする言葉だと思いますので、覚えておくと非常に便利です。
主要な部分に番号を振っておきましたので、順に説明していきます。

1.ステアリングホイール
俗にいうハンドルです。
厳密には違いがありますが、ステアリングと書いてあったらハンドルのことだと思っていただいて大丈夫です。
例えば「ウッド調ステアリング」と記載があればハンドルに木目調が施されていることを意味します。
ちなみに私の車もこのタイプです。
2.コンソールボックス
真ん中に位置する、肘を置いたりすることができる箇所です。
内側には充電ソケットがあったり、小物を入れることができます。
しかし、これが設置されていない車もありますので注意してください。
ちなみに、コンソールボックスから中央に伸びる部分にはカップホルダーなどがあり、総称して「センターコンソール」といいます。
3.シフトレバー
ギアを入れ替える部分を指します。
パーキング(P)、リバース(R)、ニュートラル(N)、ドライブ(D)などがありますね!
これは名称を知っている方も多いのではないでしょうか。
4.インパネ
インストルメントパネルの略称で、メーターなどの計器がある箇所です。
最近では、助手席側のダッシュボードも含んでこの名称を使う場合も多いです。
まさに「コックピットの顔」であり、このインパネの構造や色合いなどによって、車の雰囲気が決定すると言っても過言ではありません。
5.センタークラスター
ナビやエアコンスイッチが設置されている場所です。
オーディオ類もここにあることが多いです。
インパネの中央に位置しており、独立しているものからインパネ一体型のものまで、デザインは多種多様です。
6.グローブボックス
助手席の足元にある、パコっと開けられる収納スペースです。
ここに車検証やその他の書類等を保管している方も多いのではないでしょうか。
元々は運転手が使用する手袋を入れる場所であった為、この名が付けられたそうです!
小物を入れる際にもとても役立ちます。
7.レジスター
エアコンの送風口を意味しています。
フロントガラスに向けたもの、足元、中央に2つ、両端に2つというのが一般的です。
車種によっては後席にも設置されているものがあります。
外装
外装についても、初心者の方はあまり聞き慣れない言葉があると思いますので、解説していきます。
こちらもカタログなどでよく見る用語なので、覚えておきましょう。
ただし、おそらくほとんどの方が知っている「ボンネット」などは省略いたしますのでご了承ください。

1.グリル
左右のヘッドライトの間にあるメッシュ状の開口部を指します。
レクサスの「スピンドルグリル」や、アウディの「シングルフレームグリル」など、今ではメーカーごとの特徴が大いに現れています。
本来の役割としては、外部からの風を導入することですが、それぞれのメーカーが個性を出すためにデザインしています。
2.バンパー
前と後ろに設置されており、フロントの場合はグリルの下にパーツがあります。
最近ではフロント・リアともに樹脂などで作られていることもあり、ぶつかった際に衝撃を和らげる目的で取り付けられています。
衝撃吸収のみならず、燃費改善やデザイン性の面からも考えられることも多く、さまざまな工夫が施されています。
ちなみに、海外では「バンパーに傷が付くのは当たり前」と考える人が多いようです。
日本ではなかなかそう思える方は少ないですよね(汗)
3.フォグランプ
グレードによってはない場合もありますが、最近はほとんどの車で見るように思えます。
あまり知られていないですが、ヘッドライトとフォグランプは役割が違います。
前者は主に前方を照らしますが、後者は足元を照らすものです。
本来の用途としては、霧などで視界が悪い際に使用します。
また、雨で路面が見えにくい場合も、フォグランプを点灯させると便利です。
4.フェンダー
タイヤを囲っている部分のことです。
泥はねや飛び石によってボディに傷が付くことを防ぐ役割があります。
余談ですが、たまにタイヤがフェンダーからはみ出している車を見かけます。
俗にいう「ハミタイ」と呼ばれるものです。
2017年の法改正によって、フェンダーからの「タイヤ」のはみ出しは、10mm以内であればOKになりましたが、「ホイールやナット」がはみ出ている場合、車検を通すことができません。
足回りをカスタムしたいという方は注意してください。
5.ピラー
ルーフ(屋根)とボディをつなぐ柱のことです。
販売店などでもこの言葉はよく使います。
セダンの場合A・B・Cピラーがありますが、矢印で示している箇所は「Aピラー」です。
後ろにいくにつれてB、Cとなります。
ピラーの角度や太さによって安全性や居住性が変わってきますが、あまりにも太くすると死角が大きくなったり、視認性が悪くなったりする部分です。
6.サイドバイザー
これはオプションで付けるものですが、名称を知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
窓の上に取り付けるカバーです。
雨の日でも窓を開けて換気することができたり、色によっては遮光効果を得られたりします。
この装備は付属させている方が結構多い印象です。
まとめ
あまり馴染みのない言葉が多いので、なかなか覚えられないかもしれません。
しかし今回ご紹介したものは、車のことでは本当によく目にするものばかりです。
細かいところまで見ていけばさらにありますが、上記の主要なものを頭に入れておけば問題ないでしょう。
理解力アップ
これらを覚えておくと、雑誌・カタログを読むときや、販売店での商談の際に、非常に役立ちます。
何のことを話しているのか、とても理解しやすくなります。
インパネはどんな感じか、
ピラーはどれくらい太いのか、
など、ディーラーの方との会話でも頻出の用語です。
車に関する会話もスムーズに進んでいきます!
超専門用語は必要なし!
はっきり言って、車関係の仕事をしない限りは、メカニックな部分を覚える必要はありません。
サスペンションやリム径、扁平率などは、普通に乗る分には不要です。
自分好みにカスタムしたいという方は覚えるべきですが、そうでない方は基本的なものを覚えましょう。
最後に
ここまで解説したものを頭に入れておくと、カーライフがより楽しくなります。
カタログを読んでいても詳細を理解できますし、車好きの人との会話も弾みます。
ですが私が感じている一番のメリットは、商談の際に相手に自分の好みを詳しく伝えられることだと思っています。
車は普通の買い物とは違い、数百万かかることが一般的です。
だからこそ、買った後に「こうすればよかったな」と思うことがないようにするのが望ましいです。
そのためには、自分の意向を相手にしっかりと伝えなければなりません。
基本的な用語を覚えておけば、自分の意思を伝える手助けになりますので、参考にしてみてください!