車を購入する際、皆さんは何を基準にしてますか?
メーカー、見た目、燃費など、決め手になる要因はさまざまだと思います。
ある程度乗っている方は、自分の中の基準というものがあるかもしれませんが、初めての方は何を基準にすれば良いか分からないという場合も多いでしょう。
今回はそんな方向けに、ぜひとも考えていただきたいことを解説したいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
購入前に考えるべきこと

当然ですが、買うと決めてからすぐに自分のものになるわけではありません。
商談などもありますから、購入を決めてから半年以上かかる場合もあります。
まずは、以下の3つの点を考えていきましょう。
中古or新車
まずは中古を買うのか、新車を買うのかを決めます。
中古の場合は比較的安く手に入れられるというメリットがありますが、前オーナーがどんな風に車を扱っていたかは分かりにくいケースも多いです。
安く購入しても、部品が次々と劣化・故障し、修理費用がかさんでしまう場合もあります。
もちろん、非常に状態の良い中古車もありますが、状態などはディーラーの方に詳しく聞くようにしましょう。
新車の場合、故障のリスクは中古車と比べると圧倒的に低いです。
購入から3年間は車検も必要なく、3年間の部品故障に対する保証が付いていたりします。
私も一度だけナビ周辺が不具合を起こしたことがありましたが、無償で新品交換してもらいました。
安心感が欲しいなら新車がおすすめです。
ですが、中古車と比べると、やはり価格は高くなります。
200万円以上価格の差があるケースも珍しくありません。
予算
中古車or新車を決めたら、次は予算を考えていきます。
300万円の車か、はたまた600万円か、ここは自分の貯金額や年収などを考慮しながら決めましょう。
車両本体価格に加え、自賠責保険料や車庫証明取得費、希望ナンバー取得費など、付随する費用が加わります。
総額が予算内に収まっているか、チェックが必要です。
また、オートローンを組む場合、毎月の支払も車両本体価格によって大きく変動しますので注意してください。
最近では残価設定などもできますので、詳細は販売店で確認してみてください。
購入時期
販売店では、初売りセールなど時期限定のイベントがあることが多いです。
私がお世話になっているところでは、1月と3月にセールを行っていることがあります。
特に3月は、決算期及び新社会人が増えることもあり、セールが行われることも多いようです。
大幅な値引きも期待できますので、時期に関しても要検討です。
購入の流れ

状態(中古か新車)、予算、時期を決めたら、いよいよ購入検討です。
ここから本格的に商談も始まりますので、しっかり吟味してください!
1.メーカーを決めよう
トヨタ、ホンダ、日産など、メーカーはたくさんありますよね。
それぞれ特徴が表れてきますので、自分好みの車種を取り扱っているところを選びましょう。
安心感のトヨタ、デザインのマツダ、軽自動車が得意なダイハツなど、それぞれ違いがあったりします。
ちなみに、これは私の勝手なイメージです(笑)
ただし、身内などが長年付き合っているディーラーがあれば、そこから買うことをおすすめします。
長年の付き合いがあると、値引き交渉など、何かと融通が効きやすいというメリットがあります。
2.試乗をしよう
車種を決めたら、必ず試乗してください。
カタログや見た目だけでは分からない疑問点も試乗によって見つけることが可能です。
実際に運転してみると、ピラー(窓の柱)が太く視認性が悪かったり、居住性がイメージと違っていたり、乗り心地が想像以上に固かったりと、いろんな発見があります。
候補を2〜3つ用意し、それぞれ試乗してみて、ご自分のフィーリングに合ったものを探しましょう。
3.見積もりを取ろう
試乗をして欲しいと思ったら、見積もりをもらいましょう。
先ほども言った通り、車両本体価格の他に諸々費用がかかります。
オプションを付属させるとなれば、なおさら変わってきます。
支払総額が自分の考えている予算内に収まっているか、あるいは予算をオーバーしていても許容範囲なのか、しっかり見極めましょう。
4.契約
金額にも納得することができたら、いよいよ契約をします!
納車時期は人気度などによっても変わってきます。
人気車種の場合、半年待ちなどはザラにあります。
納車時期に関してはどうにもならない問題なので、前もって聞いておき、使用したい時期に間に合うよう、余裕を持って準備しましょう。
5.ついに納車
なかなか長い道のりですが、全ての契約が終わればついに納車です!
販売店で行うか、担当の方に家まで持ってきてもらうか選べるケースも多いです。
ただし、家まで運んでもらう場合には、別途費用がかかることもあります。
自分のもとに届いたら、まず初めに行うことは給油です!
ガソリンはほぼ入っていない状態がほとんどですので、まずはマイカーで給油に出かけましょう!
給油口に関する記事はこちら!
購入後に失敗!?

欲しい車を手に入れた喜びは、なんとも言えないですよね!
どこに行こうか、何をしようか、考えることはたくさんあります。
ですが、もしかすると納得した上で買ったはずなのに、
「失敗したかな」
と思う瞬間が訪れるかもしれません。
そうならないよう、注意すべき点をいくつかまとめておきます。
毎月のローン支払い
車両価格によって、毎月の支払金額は2万円、3万円、5万円といったように大きく変わります。
「月5万円くらいなら大丈夫でしょ!」
と思うのは大変危険です。
これは特に新社会人に多い失敗だと思います。
実際、毎月の給料から3〜5万円が引かれるというのは結構デカいです。
社会人になりたての方は、なんとかなる精神で契約してしまう方も多いようですが、そう甘くはありません。
もちろん、余裕がある方は問題ありませんが、世の中そのような方だけではありません。
ローンが毎月出費として計上されても問題ないかどうか、慎重に考えてみてください。
必ず発生する費用
代表的なのは自動車税、ガソリン代、保険料、駐車場代あたりでしょうか。
特に自動車税に関しては、毎年5月に納税しますが、これが意外と高い。
中古の場合、比較的安く手に入れることができますが、税金の場合そうはいきません。
特に高級車は排気量も大きいものが多い為、税金が跳ね上がることもあります。
4000cc超えになると、自動車税だけで10万円近くになります。
つまり、大排気量の高級車を中古で買っても、維持費はそれ相応にかかってくるのです。
また燃費も悪くなることが多く、ハイオク仕様が多い為ガソリン代も高くつきます。
こういったことを熟考しないまま、中古で高級車などを選んでしまうと、後悔することにもなりかねないので、しっかり維持ができるかどうかも考えた上で、選定をしましょう。
失敗を防ぐために

実際、私の友人が失敗しています。
高級外車を中古で手に入れたのですが、維持が大変になり結局売却してしまいました。
自分が好きな車種を選んでも、維持ができなくては意味がありません。
このような失敗を未然に防ぐ為にも、しっかり考える時間は非常に大切になります。
実際にやってみる
毎月のローンの額を引いた残金で、生活に影響がないかどうかやってみるというのも一つの手です。
例えば、手取り20万円で毎月3万円の返済になる場合は、手取りから3万円引いた金額(17万円)で生活してみる、というものです。
1ヶ月やってみるだけでも、だいぶ感覚が掴めてきます。
生活する上で特に支障がなければ問題ないでしょうし、逆に引いた金額で生活が厳しくなれば、見直しなども検討します。
あくまでも一例ですので、この方法が正しいというわけではないですが、特に新社会人の方は給与も安定しにくいので、実際に生活してみて確かめるというのもアリかと思います。
維持費をよく考える
前述した通り、「必ず定期的に発生する費用」という避けられないものがあります。
特に自家用車で通勤をする場合、ガソリン代も通常よりは高くなるでしょう(会社が負担する場合は別)。
また、任意保険に関しても、保険加入時は等級も低い為、毎月の保険料も高くなる傾向があります。
通常は6等級からスタートしますが、免許を取ったばかりだと毎月の保険料は1万円を軽く超えてきます。
アパートやマンション暮らしの場合は駐車場代もかかります。
初めての場合、特にこのような費用を考えることが大切になります。
何も考えないまま買ってしまうと、後々の支払いで苦しむこともあります。
「この車なら、毎月どれくらいの維持費になるんだろう」
と考えてみることが大切です。
まとめ

選ぶ上ではさまざまな基準があり、熟考することが大切。
私は車が大好きなので、好きなものに乗りたいという気持ちも分かりますが、皆さんには車選びで失敗してほしくありません。
関わる費用で生活がままならないといった状況だけは避けていただきたいです。
ライフスタイルに合わせる
大前提として、使用目的を明確にしましょう。
失敗要因は、維持費だけではありません。
例えば、家族を乗せるつもりであるのにスポーツカーを買ったり、悪路を走行するのにセダンを買ったりすると、失敗の元になります。
趣味であれば、どのようなタイプでも問題はありませんが、メインで乗る場合は、何の目的で使用するのかをはっきりさせておきましょう。
それぞれの目的にピッタリ合うものが必ずあります。
諸費用は必ず確認
しつこいようですが、維持にはそれ相応のお金がかかります。
単に価格だけで決めてしまうと、維持ができないという状況になる可能性もあります。
毎月のローン支払い、税金、ガソリン代、保険料などを加味して選ぶようにしましょう。
生活を圧迫する可能性があれば、見直しなどをおすすめします。
残価設定という選択肢
冒頭で少し触れましたが、最近では「残価設定」というプランを選ぶことができます。
あらかじめ数年後の下取り価格を決めておき、車両価格から下取り価格を差し引いた金額を毎月支払うというやり方です。
この方法の良さは、事前に下取り価格が決定される為、下取り価格が保証されている点にあります。
メリット・デメリットはありますが、毎月の支払い金額は低くなる傾向があり、検討する価値のある支払方法です。
ただし、車の状態によっては追加費用を支払わなければならない場合もありますので、販売店に詳しく聞いてみてください。
最後に
一番良いのは「乗りたい車」を選ぶことです。
それは間違いありません。
ですが、「乗りたい車」と「経済状況」と「使用目的」は必ずバランスを取らなければなりません。
欲しいからといって、予算以上で購入すれば後々経済的に苦しい思いをします。
また、使用目的に合っていない場合も、当然ですが失敗の元になります。
少し厳しくなりますが、理想だけで維持するのはなかなか難しいです。
自分の環境とマッチしているかを考える必要があります。
近年、「若者の車離れ」が話題になっていますが、上記のような失敗をして車離れをしてほしくありません。
自分で選んだものには、絶対に愛着が湧くはずです。
その愛着を無くさない為にも、ぜひとも気をつけていただきたいと思っています。
「買ってよかったな」
と心の底から思えるようになっていただきたいです。
その為には、現実的な金銭面の問題などにもしっかり向き合う必要があります。
特に初めてのマイカーは特別なものですから、じっくり考えてください。
この記事を参考にしていただき、ベストマッチカーを見つけていただければ幸いです。
ご一緒に、カーライフを楽しみましょう!