皆さんは、フロントガラスの撥水コーティングをご存知でしょうか?
ガラスの汚れ付着を防ぎ、雨の日は水をはじき、視界が綺麗になる優れものです。
運転中に雨が降ってきて、視界が悪くなってしまうのは、誰でも経験があると思います。
特に大雨の時は、
「雨で前が見えない!」
なんてこともありますよね。
そんな時に大活躍するのがフロントガラス撥水コーティング!
今回は、窓ガラスのコーティングについて詳しく解説していきたいと思います!
フロントガラス撥水の重要性
「ボディのコーティングはしているけど、フロントガラスは何もしていない」
このような方が、私の周りにも何人かいらっしゃいます。
実際、窓ガラスを綺麗にしても、ボディほどの見た目の効果を実感できるものではないというのも事実です。
しかし、窓ガラスは見た目の問題よりも、運転の安全性に非常に関わってきます。
窓ガラスを綺麗に保つことで、雨の日は格段に運転がしやすくなります。
水垢などの汚れ防止
フロントガラスに撥水コーティングを施すことで、雨の日は水と一緒に汚れも落ちていきます。
また汚れが付着しても、濡らしたタオルでサッと拭くだけで、簡単に綺麗にすることができます。
何もせずに放置していると、水弾きの能力が低下し、写真のように視界が悪くなってしまいます。
しかし、フロントガラスコーティングにより汚れの定着を防止し、水垢ができにくくなります。

雨天時の視認性の向上
窓ガラスの撥水コーティングは、この雨天時の視認性の向上が一番大きなメリットです。
特に大雨の際に真価を発揮します。
街乗りの50〜60km/hほどでも水をしっかり弾いてくれますが、高速走行していると効果が顕著です。
高速道路で80km/h以上で走行すると、フロントガラスの水がスーッと流れていき、視界が非常にクリアになります。
ワイパーを使わずとも走行ができるほどです。
雨が降れば降るほど効果を実感できます!
もちろん、状況に応じてワイパーを使用する必要はありますが、私は60km/h以上で走行する際は、ほとんどワイパーを使いません。
ワイパーを使う必要がないのです(笑)

撥水コーティングの種類
窓ガラスに使用する撥水コーティング剤は、形も種類も色々あります。
ディーラー等で行うと、2〜3年耐久の撥水コーティングの施工も可能ですが、価格も高価になりがちです。
自身で施工できる撥水コーティング剤も数多くあり、作業工程は非常に簡単です。
ここでは、窓ガラス用撥水コーティング剤では超定番の「ガラコ」をいくつかご紹介いたします。
ご自分に合ったものを選んでみてください!
作業時間重視
撥水コーティングの作業時間を少しでも減らしたいという方には、スプレータイプがおすすめ。
窓ガラスに吹きかけて拭き取り、乾燥させればOK!
ただし、効果の持続期間は2〜3ヶ月程度のものが多く、比較的短い傾向があるので、こまめに施工する必要があります。
効果の持続期間重視
撥水コーティングの効果を長持ちさせたい方には、フッ素系をおすすめします。
塗り込みタイプであれば、ムラなく窓ガラス全体に被膜を形成させることができますし、長いものだと1年近く撥水効果が持続するものまであります。
一度作業を行えば、長い期間効果を実感できるので便利です。
撥水効果重視
撥水の効果をできるだけ高めたい方には、シリコン系がおすすめです。
低速走行でも水弾きを良くしたい場合は、シリコン系を選ぶと良いでしょう。
メーカーによって差はありますが、塗布タイプであれば、効果は5〜6ヶ月程度持続します。
コーティングのやり方
フロントガラスへの撥水コーティングは、スプレー・塗布タイプ共に作業方法は同じです。
作業方法を間違ってしまうと、効果が著しく短くなったりしますので注意しましょう。
洗車
まずは洗車を行い、窓ガラスを綺麗な状態にしましょう。
汚れが残っていると、ムラができてしまい、効果が半減してしまいますので注意してください。

下処理を行う
洗車後、撥水コーティングを行う前に、必ず下処理を行ってください。
ここで言う下処理とは、水垢やスケールの除去のことです。
水垢などをしっかり落とさないと、汚れの上にコーティング施工することになり、効果が発揮されません。
面倒に思っても、この作業は必ず行うようにしましょう。
窓ガラス用の水垢取りもありますので、そういったものを活用してください。
塗り込む
窓ガラスを綺麗にしたら、いよいよコーティング剤を塗っていきます。
スプレータイプの場合は全体に吹きかけ、塗布タイプの場合はムラなく全体に塗り込んでいきましょう。
塗布タイプの場合、ガラス表面が白くなるまで乾燥(5〜10分程度)させてください。
ただし、コーティング剤の種類によっては、乾燥させずに拭き取るタイプもありますので注意が必要です。

拭き取り
乾燥したら、固く絞ったタオルで拭き取っていきます。
拭き取ると同時に、コーティング剤を塗り広げるイメージでやると大丈夫です。
ムラなく仕上げていきましょう。

施工時の注意点
窓ガラスの撥水コーティング剤を使用する上で、いくつか注意すべき点があります。
効果を最大限発揮するためにも、注意点を押さえておきましょう。
塗布後の乾燥はほどほどに
コーティング剤を塗った後に放置しすぎると、落とせなくなる場合があります。
「表面が少し白くなってきたな」
と思ったくらいで拭き取るようにしましょう。
大体は5〜10分程度の乾燥だと思いますが、コーティング剤によって塗布後の処理が違う場合がありますので、裏面の注意書きなどを確認するようにしましょう。
施工後は一日以上乾燥させるとなお良し
こちらはコーティング剤を塗った後の乾燥ではなく、拭き取った後の乾燥の時間です。
施工後、12〜24時間乾燥させると膜が定着し、効果が長持ちします。
翌日の天気が良い場合などは、しっかりと乾燥させるようにしましょう。
炎天下での施工は避ける
夏の直射日光がひどい時間帯などは、極力作業しないようにしてください。
ガレージや屋根のある場所で行うのであれば問題ないですが、屋根のない場所で作業すると、コーティング剤塗布後すぐに蒸発してしまい、ムラの原因となります。
外で作業するのであれば、日差しの強くない午前中か、日が沈む時間帯に作業してください。
曇りの日は気温もさほど上がらず、蒸発のリスクも低くなるのでおすすめです。
まとめ
雨の日に水垢がこびりついた状態で運転するのは、少なからず危険を伴います。
対向車はもちろんのこと、前の車との車間距離も把握しづらくなってしまいます。
雨の日でも快適に、そして安全に運転するためにも、窓ガラスにコーティングをしてみてはいかがでしょうか。

窓ガラスのコーティングは撥水一択
窓ガラス・ボティのコーティングには、撥水と親水がありますが、窓ガラス(特にフロントガラス)は撥水タイプの一択です。
窓ガラスにコーティングを施す一番の目的は視認性の確保です。
親水タイプがダメなわけではありませんが、親水は水を弾くというよりも、水が全体に広がり滑らかに流れていきます。
大雨が降ると視界が歪んだように見えることもある為、フロントガラスにはおすすめしません。
撥水であれば、走行時の風圧で水がコロコロ転がっていき、視界が確保されやすいです。
逆にあまり風圧を受けないサイドミラーなどには親水タイプを使用するのもアリです。
全ての窓ガラス・サイドミラーに使用可
窓ガラス用のコーティング剤は、フロントガラスはもちろんのこと、ドア側の窓ガラスやリア、サイドミラーにも使用することができます。
全ての窓ガラスの視認性を確保し、安全・快適に運転できるようにしましょう。
ただし、一日で全ての窓ガラスにコーティングを施工しようとすると、だいぶ重労働になりますので、何日かに分けて作業すると良いでしょう。
雨天時運転のリスクを認識する
雨天時の運転で一番怖いのは、歩行者の見落としです。
窓ガラスの視認性が悪い場合、サイドミラーも見づらくなるため、歩行者を見落としてしまい事故につながる可能性もあります。
そういったリスクを少しでも減らすためにも、撥水コーティングをおすすめします。
外側だけではなく内側も綺麗に
「なんだか窓ガラスが汚れていて見づらいな」
と思った時には、窓ガラスの外側だけではなく、内側もチェックしてみてください。
拭いたのに見づらいという時は、案外内側が汚れていたりします。
内側に指紋や曇りがあるだけでも視認性は悪くなりますので、そんな時はタオルで綺麗に拭いてみましょう。
この記事を参考にしていただき、皆さんの快適・安全な運転に寄与することができれば幸いです。
ボディに関する記事もございますので、下記の記事もぜひご覧ください。